5月18日の特別授業では、東海大學日本語言文化學系の佐藤良子(内田良子)先生に、「クールジャパンとは何か」というテーマで授業を行っていただきました。
みなさんは、2016年のリオデジャネイロオリンピックの閉会式で、2020年の東京オリンピックを控えた日本がどのように紹介されたか、知っていますか。
観光地や建築物、アニメ、キャラクター、ゲーム、J-POP、着物、新幹線、女子高生(JK)、桜、東日本大震災など、さまざまなものが「日本のシンボル」として登場しました。
この場面で、「日本の魅力をアピールし、存在感を世界に示す」ために、「クールジャパン」というソフトパワーが使われていたと言えます。
「クールジャパン」とは、アメリカの記者であるダグラス・マグレイ氏が使い始めた語です。かつて1980年代には、日本は経済大国として世界に知られていました。しかし2000年代以降は、日本の経済力よりもむしろ「文化パワー」が注目されています。
世界的にも、国の外交政策として重視される力は、「ハードパワー:軍事力や経済力」から「ソフトパワー:魅力によって望む結果を得る」に変化したといいます。ソフトパワーによって、国際政治やビジネスの世界で日本の存在感をアピールすることが必要だと考えられるようになったのです。そのため、元々は政治・ビジネスの目的で世界に広まったわけではない「ファッション」「アニメ」「ゲーム」などの「クールジャパンのコンテンツ」は、現在では日本政府や企業によって日本ブランドを高めるために利用されています。
政府による「文化」への介入には、市場拡大やメディアミックスによる日本経済の成長を望めるため、賛成の声もありますが、「文化ナショナリズムが強くなるのではないか」との懸念から、反対する人もいます。
東海大學日本語言文化學系には、アニメや音楽、ファッションなど、「日本のコンテンツが好き」なことが、日本語を学習する動機になっている学生も多くいます。「クールジャパン」が国際社会でどのように捉えられ、日本の魅力をどのようにアピールしていくのかについて、詳しく学ぶことができました(日本語学科4年 O.M)。

