2025年12月18日(木)に台湾、日本、ベトナムの大学院が合同でオンライン授業を行いました。本学から参加したのは「溝通與文化A–異文化溝通(「コミュニケーションと文化A-異文化コミュニケーション」担当:佐藤良子(内田良子))」を履修する大学院生3人、愛知県立大学が主催したベトナムでの国際共修PBL(Project-Based Learning)に参加した大学院生2人、教員1人の計6人が参加しました。愛知県立大学とベトナム国家大学からは大学院生、教員が参加し、合計25人での国際共修授業となりました。
授業では、本学の大学院生が台湾のコミュニティ通訳(社區口譯)の現状について発表しました。また、ベトナム国家大学の大学院生は「ベトナムにおける日越翻訳・通訳教育の現状」について報告しました。
写真1. 「台灣の医療現場における多言語対応の現状と課題」
コミュニティ通訳とは、「その国の公式の言語を流暢に話せない人たちが公的サービス提供者とコミュニケーションすることを可能にし、司法,教育、行政、社会福祉へ十分かつ平等にアクセスすることができるようにする」ことと定義されています(クリティカルリンク1995)。東海大學の大学院生は上学期の授業で日本のコミュニティ通訳の現状について学んできました。今回の国際共修授業では、台湾の司法や医療、教育の現場が言語の壁を感じている市民にどのような支援を行っているのか日本語で報告しました。
発表によれば、現在、多くの外国人が仕事や留学、結婚などをきっかけに台湾に来て、生活しています。外国人の増加に伴い社会ではコミュニティ通訳制度への関心が高まっているものの、いくつかの課題も報告されています。例えば、コミュニティ通訳者の不足、特に、ミャンマー語やカンボジア語などの少数言語の人材が少ないことや誤訳などの通訳の質の課題、守秘義務が守られないなどの通訳倫理の問題などがあります。
写真2. 「台湾の教育通訳の現状」
こうした台湾のコミュニティ通訳の課題について、日本の法廷や医療通訳に関わってきた参加者からは台湾の多言語使用の状況や法廷通訳人の養成について次々と質問が出されました。
今回の国際共修授業では台湾とベトナムの通訳・翻訳をテーマに意見交換が行われました。日本語という共通語を通し、台湾、日本、ベトナムの社会について学び、互いについて理解を深める機会となりました。次回は、愛知県立大学の大学院生が修士論文のテーマについてオンラインでポスター発表をする予定です。
※愛知県立大学は文部科学省「令和6年度人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業」に採択されています。東海大學(台湾)、ベトナム国家大学外国語大学(ベトナム)、RMIT大学(オーストラリア)、バルセロナ自治大学(スペイン)は海外連携校として国際協働による教育・研究活動を行っています。本国際共修授業はその事業の一環として実施されています。
愛知県立大学 国際文化研究科 コミュニティ通訳学コース
https://www.aichi-pu.ac.jp/community-interpreting-studies/
