本学系は民国104年度の新入生から、総合的な必修科目「専題研究」を設置しています。「專題研究」は論文または作品の形式で提出することがでます。成果を提出したのちには、公開の「専題研究口頭発表会」を経たのちに完成となります。そのため、実際の内容および口頭発表の双方の審査を経てはじめて、「専題研究」の卒業条件を満たすことができます。
1.指導方式
「專題研究」のカリキュラムは4年生の1、2学期に設定されていますが、学生と指導教師およびグループのメンバー同士は早めに交流し始める必要があります。そのため学生は2年生の2学期の期末試験期間に指導教師を選択し、3年次になってからこのカリキュラムの活動を開始します。専題研究の指導方式と開始時期は、教師によって異なります。
本学系の専任教師は全員が「專題研究」の指導にあたります。一人の教師は平均して毎年7~9名の学生を担当し、多くは集団指導の方式を採用しています。指導の過程では、学生はお互いに自分の進度や、目下直面している問題、その後の進度について報告します。進度や直面する問題については、教師のほかにもグループメンバーでお互いに質問や意見を出し合います。こうした方式をとおし、学生は自身の完成度や問題点を理解し、同時に問題を克服し、自身の課題に気づくことを学習します。回数を重ねるにつれて教師は、学生が次第に、自身の学びを自己反省し、不足しているところに気づき、さらにどのようにそれを克服して先に進んでゆくべきかを考えることができるようになっていく様子を感じ取ることができます。
「専題研究」の研究テーマは学生が自由に選択します。ただし、大多数の教師は、そのさいに学生が、自身のテーマと、大学四年間で学んだ成果やこれからの人生計画、方向性の間に、どのように意義と関連性があるのか、ということを意識するよう望んでいます。しかも、たとえ直接的に関連性はなくとも、テーマの決定と指導教師、グループメンバーとの討論や、論文資料の収集/整理/分析、調査や資料の構想/設計/インタビュー、そして論文と作品の執筆・作成、パワーポイントの制作と発表の過程をとおし、学生は大学での経験を卒業後の人生につなげ、将来のための準備を進めることができます。
2.成果の発表と評価方式
「専題研究」の成果(作品または論文)の提出期限は4月30日で、最後の口頭発表は5月の第3週土曜日に統一されています。本学系では、「専題研究」の成果(作品または論文)および口頭発表の評価について、それぞれ「專題研究論文評量表」/「專題研究作品評量表」、および「專題研究成果發表評量表」があります。卒業論文・作品は指導教師が論文、作品の評量表に従って評価をつけ、口頭発表は二名の審査教師が成果發表評量表に従って評価します。
すべての卒業希望学生が、口頭発表および質疑応答を行わなければならないので、「専題研究口頭発表会」はいくつかの会場に分かれて同時進行されます。口頭発表時には、指導教師以外の一名の教師が、学生の成果発表の審査を一緒に担任します。学生による10分間の発表内容について、教師は5分の質問時間をもちます。教師は発表内容だけでなく、その研究の意義や今後の課題との関連性などの質問もします。そのため、発表会は学生が考えるためのもうひとつの重要な機会となっています。
3.紹介の画像