本学系は1992年8月、台湾中部で最初の日本語文学系として設立されました。当時、国家全体の発展のために、高度な日本語能力を持った人材の養成が急務でしたが、本学はこのような台日交流における重要な任務を負い、文学部に日本語文学系を設立したのです。設立当初は1学年1クラス(約50人)でしたが、2000年度に2クラスへと規模を広げ、またそれと同時に社会の多元的な発展に鑑みてカリキュラムを改定し続けてきました。更にこのような基盤のもと、2006年度には修士課程を開設しました。 現在、常勤教師 15 名、学部学生 400 名余り、修士課程学生40名余りが在籍しています。2012年8月より学科名を改名し、日本語言文化學系となりました。
本学系は設立以来、順調に成長を遂げ、図書、設備、教員いずれの分野でも充実を図ってきました。常勤教師の専門は文学、語学、社会言語学、社会文化、商学などの領域に渡っています。開設科目は、1、2年次では、「多元文化理解」および基礎語学の科目を必修とし、さらに「文化領域概論」「 言語コミュニケーション領域概論」「社会領域概論」の三つの科目を、カリキュラム完成のための指標として開講しています。これらの科目を1、2年次に必修科目として履修し、その後本学系で勉強するための基礎を作ります。3、4年次にはこれら三つの領域において多用な選択科目授業が提供され、そこから適宜履修しながら、学生はいずれかの領域を選択し、その領域において4年次に「専題研究」という必修科目で卒業研究を行います。これは大学4年間の学習の総仕上げとも言えるものです。
本学科修士課程は、多元文化交流の諸側面について研究することを通して、実際的な交流能力を備え、新たな交流を作り出していくことのできる人材の育成を目指しています。理論的研究だけではなく実際の交流活動を重視したカリキュラムによって、修了生が新たな地域社会と人の交流を創り出していってくれることを期待しています。