プロジェクトは、授業(単位)を履修し、いずれかに参加しなければなりませんが、どのプロジェクトも、その内容、手法、問題意識は二領域(四主軸)のすべてにまたがりますので、内容的に 二領域(四主軸)に区分されるわけではありません。そこで以下は参考として、2007年秋よりスタートしたプロジェクトについて、2008年2月までの概略を記します。
プロジェクトの説明
1. 山の歴史と交流プロジェクト (2012年~ )
山地原住民の正名運動が進行中ですが、正名に際しては伝統と歴史、また固有の文化など(古来の歴史)の証明が要求されます。台湾のアイデンティティの政治の中で翻弄される“山の人たち”の現代史―は、そうした動きの中で非常に軽んじられているのが現状です。2007年から、山の現代史を、山の人たちとの共同作業によって記録していきながら、山と平地のさまざまな交流を創出していくプロジェクトを行っています。
2. メディアプロジェクト(Media Project) (2012年~ )
メディアを中心としたさまざまな活動を通して恊働関係を築き、交流できる場を創出していくことを行っています。2007年から「ABONG 小さい家」をはじめ、「新魯冰花」の上映及び座談会の実施、また2009年には「地球で生きるために」というドキュメンタリー上映も実現しています。
3. 日台基層コミュニティ交流プロジェクト (2013年~ )
2007年から、日本と台湾で、それぞれ町づくりの活動を行っている人々の間の交流活動を促進し、共同で知見を積み上げ、共有しようとするプロジェクトを行っていました。
4. 東アジア歴史と人の移動プロジェクト 公式ブログ (2012年~ )
5. 日本語世代と台湾地域社会プロジェクト (2012年~ )
2007年からは、台中県のある市における”日本語世代“の高齢者を中心とした日本語の自主講座を中心に、そこに集まる人々の思いや半生記を記録し、地域で共有しようというプロジェクトを行っています。ほかにもある地域の多言語状況―例えば商店街の言語表示、コミュニティ・センターでの使用言語などに関して多言語化する必要性とその具体的方法などについて関係者と協議しながら調整する活動への参与や、創出なども考えられます。